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執筆者の写真moshimoshisapporo

SST 『 あたまデッカちん 』

お釈迦様はこう言います。

この世は一切皆苦だと。

毎日が楽しいなんてことはないんです。


苦しいこととは具体的に4つに分かれます。

松村さんがドッチボールをした場合を参照して見ていきましょう。


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「大好きな松本さんとせっかく同じチームになれたのに。松本さんはさっさと当たって外野に行っちゃった。」

「やだーボールが全然取れなーい。」

「私ってもっと素早いと思っていたのに、全然そんなことなかった。」

「嫌いな人と同じチームになっちゃうなんて。」


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ほら、苦しみばっかり!

もしもしのみんなも、毎日が苦しいと感じているのでしょうか?


おままごとしたって、きっと使いたいもの取り合ってケンカしちゃいます。

お絵描きしたって、きっと馬鹿にされて嫌な思いをするに決まってる。

だったら、何もしないのが一番です!

こうして松村さんは、なるべく苦しみを感じないように、全ての活動を拒否し続け、

そして動かない山になりましたとさ。

めでたしめでたし。


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渡部「ちょっと待ったー!

渡部「松村さん、それでいいの?」

松村「…。」

渡部「おままごと好きじゃん!お絵描き上手じゃん!」

松村「う、うん。本当は、みんなと一緒に遊びたい。でも…おままごとしたら、きっと喧嘩になる。お絵描き馬鹿にされて、嫌な気持ちになるに決まってる…。」


渡部「松村さん!頭でっかち怪人、デッカちんに取り憑かれてるよ!」

渡部「コイツはね、なんでも始める前に悪い想像を吹き込んで、頭パンパンにでっかくさせて、そして人を動けなくさせちゃうんだよ!」

松村「でも、デッカちんの言ってることは本当だよ!何をやっても苦しいことばかっりなんだもん。」


渡部「そんなことない!プールに行った時のことを思い出して!」



「プールって楽しい場所だけど、最初入る時、冷たくて怖気づいちゃう。けど、一度入ってしまえば、だんだん冷たさに慣れて楽しくなるよね!」

「それと一緒で、なんでも怖いのは最初だけ!必要なのは飛び込む勇気なんだよ!」


松村「わかった!じゃー勇気を出して、飛び込んでみるねー!ありがとう!」


デッカちん「お前、何者だ?」

渡部「ボクの名前は勇気。またの名を、『当たって砕けろ、飛び込んでみないことにゃナニモハジマラン』だ!」

デッカちん「『ナニモハジマラン』だと?」

「『当たって砕けろ、飛び込んでみないことにゃナニモハジマラン』だ!」

デッカちん「そうか。お前みたいな奴が増えれば、オレなんかがいなくても大丈夫な、強い人間達の世界になるのかもな。しかし、私はきっとまた現れるぞ。悪い妄想で頭をでっかくしている子どもがいる限りな。」

「そうしたらまた、みんなで飛び込んでみるだけだ!飛び込んだ後は、お前のことなんてみんな忘れるんだから!」

デッカちん「フフフ。いいだろう。今日のところは手を引いてやる。さらばだ。ハハハハハハハハハ。」


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これから何かを始めるよっていう時、「あぁなったら嫌だな。こうなったら怖いな。」と、頭でっかちになってしまうことは誰にもあります。


そんな時は、何も考えず飛び込む勇気を持ってみようね。

飛び込んでしまえば、プールみたいに、だんだん水の冷たさは気にならなくなって、きっと楽しい時間を過ごせるよ◎


飛び込んでみないことにゃ、何も始まらないんですから ☺︎



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